その1 ペダリングフィール

最大にして最高の理由が、この"極上のペダリングフィール"を得られることに他ならない。

以前、旧ATACペダルとタイム純正シューズコンビによるインプレをした際に感じた、ペダリングフィールと同等以上の秀逸なものを、現在使用中のパールイズミ社製シューズとのマッチングによっても感じることが出来た。専用設計では?と思わせるほど高いものがある。

その"極上のペダリングフィール"を得られる理由としては、写真を見てもらいたい。 クランクの描くサークル上に位置するペダル軸の軌跡(青)、このモーメントに対して、後方上部に位置するライダーから発生させれるペダリングパワーのベクトル(赤太線)がほぼ一致している。

これはペダルとシューズの接触面(赤細線)が、ペダル軸垂線(水色)に対して、若干後方にオフセットしている効果だといえる。この僅かなオフセットが、モーメントとベクトルを一致させることで、ライダーのパワーをきちんとペダルが受け止めて推進力へと高い効率で変換させるし、淀みのないペダリング動作を可能としてくれる。

また、これはペダルとシューズの接触面(赤細線)、プラットフォームとアウトソールの接触面積の増大により、ブレやガタのない、確かで安定したペダリングを実現している。またカーボンという樹脂系素材の粘り間、グリップの良さが一層貢献している。

他社製ペダルではカチカチ、カタカタ、カチャカチャとした金属的なあそび、硬さやすべりによるぐらつきによって不快感、不安定感を感じざるを得ない。 これらの不確定要素により発生する力と作用、意識と感覚のズレを大幅に廃したことから、気持ちのよい"極上のペダリングフィール"を実現できたのだろう。

こういった思想は日本メーカーにはなく、欧州の独壇場とも言えるものだ。 この最適なペダリングを実現してくれるとも言える性能は、どうしても力みが出てしまうレースにおいては、そのラフなペダリングをも心地の良いものへと変えてくれるものでもある。

また、トップ選手はもとより、ペダリングスキルの発達していないビギナーライダーなどにとっても最良のペダリングスキルをマスターする近道となりえるかもしれない。

<その2 軽量へ>

<BACK TIME>