vol. 2

河村政勝選手レースレポート
岩岳100k MTB アドベンチャ−

日時:2000年5月4日(木) 午前0時スタート
場所:長野県白馬村
大会名:第17回 白馬岩岳MTB
部門:100K アドベンチャー

   結果 8時間29分05秒   総合25位
      1周目ラップ 2時間31分55秒
      2周目ラップ 1時間57分40秒
      3周目ラップ 2時間05分31秒
      4周目ラップ 1時間53分58秒


 初めてのMTBレース、加えて残雪の残る雪山の寒い、闇夜のスタートと、不安だらけで先行きは全く解らず。「とりあえず1周回れたら何とかなるだろう」と割り切ってスタートラインに並んだ。

 180人の参加でナンバーカード順に並んでのスタート、私はちょうど真中あたり。スタート直後は団子状態で乗れない激坂、押して上る。あせる気持ちを抑えながらも前を前を目指す。林道上りに入ってからはぐんぐん前に進む。手にしたばかりのSUNNのMTB totallはポジションを調整する間も無かったが、とにかく軽く、踏み込む毎に前に進んでくれる。マークは一応チームメイトの前田、中野の両雄。上りの中盤で予想通り前田さんが来たがついては行かず(行けず)。コース脇の雪中に小さいかまくらを掘ってロウソクで灯りを作ってくれているのがとてもきれいだ。

 山頂へは57分位で着いた。寒さは全く気にならず、雪も100m位だろうか押しただけで、すぐ、ぬかるみと化したゲレンデの下りを泥をはじきながらも軽快に走れた。予想外に楽な前半のコンディションにいつの間にか闘争本能剥き出しに走り始めていた。が、そこに大きな落とし穴が待っていた。前を必死で追い順位を上げたい気持ちから、ダウンヒルコースと並走する部分で(後で気づいたのだが)コーステープを乗り越えて走りやすい道にそれていた。そのままダウンヒルコースを一気に下ってしまい、ショートカットして麓に着いた。役員の方にコースの説明を受けたが、素直に戻るのが一番速い、下りてきたダウンヒルコースをひたすら泣きたい気持ちで押して上った。この間に他にも間違えてきた選手3人を回収した。(私だけではなくて良かった。)やっと元のコースに戻った時はam1:50でロスタイムは約50分(プラス気力と体力消耗)。気持ちを取り戻して1周完走を目指す。藪の中は乗ることも出来ず、ひたすらバイクを引きずって走る。その後、後半はぬかるみや段差に何度かつまずきながらも、MTBが楽しめた。1周目が終わった。am2:30、「制限時間までは充分余裕があるし、このコースならなんとかなる。自分の為にも、サポートしてくれる皆の為にも、可能な限りゴールを目指そう」と決めた。

2周目に備えて気を取り戻すべく、栄養補給とライトの電池交換をして約10分休憩の後再スタート。前行く選手をとにかく追いつき追い越していく。やはり60分を切って山頂に着いた。ミスコースした部分も今度はしっかり解かった。コースは解かったし寒さ、雪も心配無い。だんだん自分のペースに入り、1周目は乗れなかったダウンヒルにもトライしてみる。クリア出来たときの喜びはまた格別。



sunn totall

3action
energy explosion

 

2周を終え、これからは明るくもなるし、制限タイムも心配無い。気持ちに余裕も出てきた。3周目も60分で上ったが、疲労と空腹から山頂ではたまらず座り込んでの小休止。もし上位争いをしていたら思い切り苦しい時だろうなあと察する。夜も明けてきてライトも要らなくなってきた。げんきんなもので、寒くも無く、明るくもなれば、リュックに入れたカッパとボトルバッテリーの予備がやたら重く感じる。食料も食べてしまわないと損な気分。下りのテクニックもにわかに上達した気分になったり、調子にのりすぎて転倒したり、すっかりバイクと一体化してきた感じ。

いよいよ最終ラップに向かう。最後の上りは少々辛かった。が、3ACTIONのエナジーエクスプロージョンを補給して復活。下りは本当に楽しく走れ、これで終わるのが残念な気持ちさえしてきた。ともあれ無事フィニッシュラインを踏むことが出来、満足感でいっぱい。今回の体調、練習、目標からすれば出来過ぎだとも思う。が、物足りなさも残った。追い込まなかった自分への歯がゆさだろうか、成績が残せなかった悔しさだろうか。中野さんが2位に入ったと聞き嬉しかった。ミスコースは自分の技量だからこれからの課題でもある。ダウンヒルのテクニックをつけてまた挑戦したい。新しい自分を見出してくれた素晴らしいレースだった。